【QoS】WREDとRED

WRED

WRED(Weighted Random Early Detection)とは輻輳を回避させるための技術。
 
輻輳が発生、つまり送り先のインタフェースのキューががいっぱいになると。TailDropが起こり優先度の高いパケットであっても破棄されてしまう。
またTCPグローバル同期(TCPグローバルシンクロナイゼーション)が起こり、ネットワークの効率が低下する。
TCPスロースタートアルゴリズムではウィンドウサイズに関わらず
ACKを受けるごとに1パケットから送信数を倍にしてウィンドウサイズまで増やしていく
輻輳が発生した場合この送信数を半分に減らす。この現象がTCPグローバル同期です。
 
WREDはキューが満杯になるまえにランダムにパケットを破棄することで事前に輻輳を回避します。
REDに比べてWREDはTOSフィールドも確認して優先度の低いパケットから破棄する点で優れています。
 

RED

キューがいっぱいになる前にパケットをドロップさせて輻輳レベルを下げてテールドロップを防ぐ。
REDはキューにたまっているパケットの量に応じて3つのモードで動作する。

  • ノードロップ:パケットの量が最小閾値以下
  • ランダムドロップ:パケットの量が最小閾値を超えた。設定の割合に応じてドロップする。
  • フルドロップ:パケットの量が最大閾値を超えた。着信パケットを全てドロップする。